日本法人設立後に銀行口座が開けない?海外企業が直面する「最初の壁」と解決策

銀行口座未開設で止まった海外企業の実例と、EORによる解決策
「法人設立さえ完了すれば、すぐに事業を始められる」と多くの海外企業がそう考えて日本市場に参入します。しかし実際には、設立後に思わぬ壁が待ち構えていることがあります。
その中でも特に見落とされがちなのが、法人銀行口座の開設遅延です。今回は、GoGlobalが実際に支援したケースをもとに、課題の全体像と具体的な解決策を解説します。
この記事でわかること
- 日本における法人銀行口座開設が難しい理由
- 口座未開設が引き起こす具体的な業務停止リスク
- EOR(雇用代行)を活用した「ブリッジ」戦略の実例
- 日本進出を成功させるための事前計画のポイント
実例:すべて整っているのに、給与が払えない
ある海外企業が日本法人の設立を完了しました。従業員の採用も終わり、事業開始の準備も万端と思っていました。ところが、致命的な問題が一つ残っていました。
法人銀行口座が開設できていなかったのです。
| 準備項目 | 状況 | 問題 |
| 法人設立 | ✅ 完了 | なし |
| 従業員採用 | ✅ 完了 | なし |
| 事業準備 | ✅ 開始可能 | なし |
| 法人銀行口座 | ❌ 未開設 | 給与・社保・全オペレーション停止 |
なぜ銀行口座開設が遅れたのか
この企業では、代表者が日本国外に居住していたことが原因でした。日本の法人銀行口座開設は、以下の点で特に海外企業にとってハードルが高くなっています。
- 代表者の居住地・本人確認書類の厳格な確認
- 事業実態(事務所・事業計画書・取引先など)の審査
- 複数回にわたる来店・面談が必要なケースもある
- 審査期間が数ヶ月以上に及ぶことがある
💡 ポイント:法人設立の手続き自体は数週間で完了しますが、銀行口座開設は別プロセスです。特に外資系・外国人代表者のケースでは、審査が長期化する傾向があります。
銀行口座がないことで発生した問題
銀行口座の不在は、事業運営の根幹を揺るがします。この企業では以下のすべての業務がストップしました。
■ 給与の支払いができない:採用した従業員に報酬を払えず、信頼・コンプライアンス上のリスクが発生
■ 社会保険の手続き・納付ができない:健康保険・厚生年金の手続きが進まず、法的義務を果たせない状態に
■ 日本国内のオペレーションが回らない:取引先への支払い、経費処理など、あらゆる資金移動が不可能に
「会社は存在するが、事業が一切動かせない」という状態に陥っていたのです。
解決策:GoGlobalのEOR(雇用代行)による「ブリッジ」活用
給与支払いができない状況を受け、同社はGoGlobalの海外雇用代行(EOR:Employer of Record)サービスを活用し、ブリッジ期間として一時的に雇用を委託することで課題を解決しました。。
EORがブリッジ期間に担った役割
- 給与計算および支払いの実行(銀行口座不要で従業員に支払い)
- 社会保険(健康保険・厚生年金)の手続きと納付代行
- 雇用契約・労務管理のコンプライアンス対応
- 日本の労働法規に沿った雇用主責務の代行
これにより、銀行口座がない状態でも従業員への給与支払いと事業運営を継続することができました。
EOR活用から直接雇用への移行フロー
| STEP 1 日本法人設立完了 | STEP 2 GoGlobal EOR開始 (給与・社保を代行) | STEP 3 並行して銀行口座開設手続き | STEP 4 口座開設後 直接雇用へ移行(GoGlobalで給与支払業務を継続) |
重要なのは、EORは「恒久的な代替手段」ではなく、銀行口座開設までの一時的なブリッジである点です。口座開設完了後は、スムーズに自社での直接雇用へと移行できます。
日本進出を成功させるための事前準備チェックリスト
このケースから学べる教訓をもとに、日本進出を検討している企業が事前に確認すべきポイントをまとめました。
- 銀行口座開設に最低3〜6ヶ月かかる前提でスケジュールを設計する
- 代表者が海外居住の場合、別途対応策(委任状・現地代理人など)を準備する
- 給与支払い開始日から逆算して、EOR活用の必要性を早期に検討する
- 採用決定から入社日までに口座開設が完了しない可能性を想定しておく
- 信頼できるEORパートナー(GoGlobalなど)との連携体制を事前に構築する
これらの対応は、GoGlobalのサービスで一貫してサポート可能です。
まとめ:「法人設立=オペレーション開始」ではない
今回の事例が示す最重要ポイントは一つです。
「日本法人の設立は、事業オペレーション開始のゴールではなく、スタートラインに過ぎない。」
特に日本では、銀行口座開設が実質的なボトルネックとなるケースが多く、「採用した人材に、確実に給与を支払えるか」この一点が事業立ち上げの成否を左右します。
GoGlobalのEORサービスは、「制度上の空白期間」を埋めるブリッジとして機能します。さらにBPOサービス(BCS)により、給与計算やバックオフィス業務まで一貫して支援し、法人設立から運用開始後までスムーズな事業運営をサポートします。
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